ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を読んで。
今回読んだ本は『若きウェルテルの悩み』(岩波文庫)という本。
- 作者: ゲーテ,Johann Wolfgang Von Goete,竹山道雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/12/01
- メディア: 文庫
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文学作品、それも海外のものを読んだのは1年ぶりくらいになりますね。最近は新書や専門書ばかり読んでいましたし。
内容・感想
この作品の名前自体は結構有名だと思います。本作品は主人公ウェルテルの恋愛に関するお話です。
ただ、恋愛作品の一つとしてこの作品を見つめるのは少々つまらなかったので、いくつかの点に注意してみることにしました。
1つめは、太陽というシンボルが表すものについてです。ウェルテルが愛する人シャルロッテと初めて出会うシーン、彼がロッテに対する苦悩を募らせるシーンなど、作品が進んでも常に太陽が登場し、また太陽が昇ったり沈んだりするシーンが描写されています。
2つめは、反射・被反射する物体が意味する物についてです。作品途中で「鏡」の前から現れてくるカナリヤ、ロッテの「瞳」がウェルテルにロッテの感情を連想させるシーンなど、反射に関連する表現がかなり見られました。
それ以外にも、作男(小作人)がウェルテルの伏線の役割となっている点、比喩表現が非常に豊富でウェルテルが自然と一体となっているかのように表現されている点が窺えました。
さいごに
高校のときに文学の読み方を習っておいたのが、現在文学を楽しみながら読めることに影響していると痛感しています。今後も文学作品には定期的に手を付けていきたいですね。
それでは。
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