おりじゅのブログ

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参拝がてらに旧大社駅を見に行きました。

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1日目と2日目は朝早くから活動していたため、3日目はゆっくり活動を開始することにしていました。この日は10時ごろまで寝たのち、出雲大社を訪れる予定を立てていました。

 

まずは出雲市駅前で貴重品以外の荷物をコインロッカーに預け、そこから一畑バスに乗り込みます。終点の数駅前、旧JR大社駅という所で下車しました。そこから徒歩数分のところにある、今日では廃線となった大社線の大社駅を見に行きました。出雲市駅に到着する寸前、線路があったかのような跡地があったので調べてみたところ、1990年まで出雲市から大社まで大社線が走っていたようです。

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観光客はちらほらいる程度

約30年前に廃線になった路線の駅舎とは思えないくらい、素晴らしい外観です。建物が対照的になるよう設計されています。今も現役であれば、地域の駅百選に選ばれていること間違いないでしょう。f:id:hanoian:20191004203217j:plain

屋根には、亀や鬼瓦といった意匠が施されていました。

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個人的には、天井の具合を見た時点でその建物の格がほぼほぼ推察できると思っています。内装は外装とうって変わって洋風の雰囲気を取り入れたデザインですね。シャンデリアやその付け根の装飾を見るに、当時いかに力を入れてこの駅を設計したかが分かります。

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当時の運賃表がそのままの状態で残っています。運賃表には山陰・山陽のみならず、九州や四国、さらには東京までの運賃が記載されていますね。高度経済成長期は東京から寝台特急も走っていたようですから、載っていてもおかしくはありませんね・・・。

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すぐ横には大社線の時刻表も掲出されています。おそらく廃止間際のものでしょうから、本数はローカル線並みの少なさです。ただ、記事欄に「だいせん」や「いそかぜ」といった懐かしい名称の特急列車が記載されているのは注目に値しますね。

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周辺の旅館の案内です。それにしても、5桁台の電話番号は初めて見た気がします。このうち何軒が現在も営業しているのでしょうか・・・。

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駅構内全体を左から見ると、このような感じです。一ローカル線の駅にしてはやはり大変立派ですね。

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元駅事務室は観光協会の事務所として再利用されているようですね。駅構内(改札内)もほとんど当時のままの姿を残しています。

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駅周辺だけ線路が残されていました。

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夏のせいか雑草が生い茂っています

奥に留置されている機関車が気になったので見に行ってみることに。デゴイチことD51型の機関車のようです。雨風をしのぐところが無い保存状況にしては、ほとんどサビが見られませんでした。定期的にメンテナンスをしているのでしょう。

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案内板を見たところ、この774号機は本州で一番最後まで走り続けた蒸気機関車だそうです。正面だけを見れば、普通に動き出しそうな面持ちをしています。

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大社駅の駅舎と一緒に
さいごに

(個人的に)思った以上に見所が多いスポットでした。この駅の存在に気づけたのは幸運以外の何物でもありません。

 

それでは。