おりじゅのブログ ~九州大学法学部の学生によるブログ~

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LPセミナーに行ってきました(第2回)

先週に引き続き今日はLPセミナーがありました。

ただし、今日のセミナーは中心部ではなく、田舎の新しい方のキャンパスで行われました。(なお来週はまた中心部のキャンパスで実施の模様。)

 

今日の内容

本日の講義を担当してくださった方は刑事事件を専門にしておられる弁護士の方でした。話の内容としては・・・

  • なぜ捕まった人には弁護士が必要なのか(弁護士の仕事)
  • 弁護士だけが逮捕された人にできること
  • 当番弁護士と国選弁護士について
  • 先生が担当された刑事事件について

といったところなのですが、特に個人的に印象に残ったのが最後に話されていた内容ですね。思わず話を聞いているときに泣きそうになりました。本当に。

 

先生が過去に担当されていた事件に、父親が重度の障害を持った小学生の娘との無理心中を図ったという事件があったらしいのですが、父親の殺人未遂の罪の動機が大変やむにやまれぬものだったそうです。被告人の父親は職がないために経済的に困窮し、妻も蒸発していたので、娘と一緒に死ぬしかないところまで追い詰められていました。この事件は貧困が招いた事件ともいえるでしょう。

 

つい数日前に『反貧困』 という本を読んでからなのかもしれませんが、被告人に対して大分共感できる自分がいることに気づかされます。

 

確かにどんな理由があれ犯罪は許されません。犯罪行為をすれば、それ相応の罰を受けることになります。しかし、犯罪をおこなさないことが刑罰の目的でもあります。今回の事件で考えてみると、被告人の殺人未遂という罪は犯さざるを得なかったということができます。その際、被告人は自分の犯した罪と完全な罰を受けなければならないのでしょうか。(ここで裁判官に適切な量刑を求めるのが弁護士の仕事な訳です。)

 

実際に弁護士さんは、被告人が犯した罪よりも罰を軽いものとするために、これからの被告人の貧困状態、そして娘さんとの親子関係が回復できるようになったことを関係者の証言と共に裁判で訴えたそうです。最終的に、この殺人未遂事件の判決は懲役2年と執行4年が言い渡されただけで済みました。(はっきりとおっしゃってはいませんでしたが、このような事件・判決がきっと弁護士さんのやりがいとなっているのでしょう。)

 

さいごに

来週は今週と180度変わって検事の方からお話を聞くことになります。弁護士と検察という両方の立場から話を聞けるこのセミナー、一言でいえば素晴らしいですね。

(追記:検事は僕の勘違いでした。) 

 

それでは今日はこの辺で。

 

明日の投稿:

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昨日の投稿:

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