英語雑誌から気になる部分を解説(第3回)
はじめに
今日は水曜日ですので予定通り英語の雑誌の紹介をしようと思いましたが、その前に一つお知らせがあります。昨日の基幹教育セミナーに関する投稿が大学の多くの方の関心を集めたようで、昨日と今日のアクセス数がとんでもないことになりました。今日のアクセス数はこれを書いている(20時頃)時点で250を超えていました。
写真で見たほうがわかりやすいでしょうか。いつもの7-8倍のアクセス数です。
(余談ですが、アクセス数の変化が山の形をしているところが興味深いですね。)
本題
さて、本日紹介する雑誌の記事は『TIME』の7/23日号からのもの。大学の図書館にあるものの中で一番最新です。
中国のスティーブ・ジョブズことLei Jun (雷軍) 氏の紹介記事
Xiaomi(シャオミ)という企業をご存じでしょうか?世界第4位のシェア(ソニーより上)を誇るIT企業です。この会社はスマートフォン・タブレットを初めとして、スマートスピーカーやIoT機器などを販売しています。『TIME』はこのCEOであるLei Jun氏について特集していました。
1.コンピューターへの情熱:
Lei氏はコンピュータに関心がありながらも、中国の中でも比較的貧しい家庭の中に生まれました。彼は町のコンピューターが使える所に通い続け、必死にプログラミングやコンピューターに関するスキルを磨き続けました。その後彼は大学・大学院に進学してもコンピュータを学び続け、2010年(当時41歳)、今のシャオミを彼と他数名で立ち上げました。
2.シャオミの成長:
そのシャオミで発売されたスマートフォンは大きな反響を呼びました。光沢のあるデザイン、高いスペック、アップル・サムスンよりも低価格といった点から彼らの発売するスマホは高く評価されたのです。
またその優れた商品を出していることと、Lei氏が商品発表を行う際にスティーブ・ジョブズを模した格好をしていることから、この企業は今や東のアップルとまで呼ばれるようになりました。
最近では、シャオミは香港の株式市場に上場し約5000億円の資金を調達。創業8年にして5.5兆円の時価総額を持つ企業となっています(日本企業で言えば任天堂やゆうちょ銀行と同格)。
3.Lei氏の貿易戦争への懸念:
そんなシャオミですが、もちろん懸念事項もあります。部品調達に関するリスクです。最近アメリカと中国の間では両国間での貿易をめぐって対立が起こっています。現にアメリカはZTEというIT企業に対する部品調達を凍結させ(今は凍結が解除された)、両者の間では高い関税を互いに掛け合っています。現在シャオミが使っているCPUはアメリカのクアルコムという企業の製品です。貿易戦争が活発化した場合、シャオミの商品の出荷に影響が出ることは十分に予想できます。
4.今後のシャオミの動向:
米中の貿易戦争の結果、今後シャオミは自社開発によるCPUの製造を決定しました。なお、すでに世界シェア1位・3位のアップルとファーウェイは自社開発なので特段珍しいことではありません。
貿易戦争は短期的にはアメリカに利益がありそうですが、長期的に見ると中国のほうに利益があるかもしれませんね。
さいごに
そういえば今日は文化人類学の講義でテストの結果と最終成績が発表されました。最終成績は何とかぎりぎりでAとなりました。GPAは文系の講義で獲っておかないといけないので、少し安心しました。
それでは。
翌日の投稿:
昨日の投稿: