おりじゅのブログ

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英語雑誌から気になる部分を解説(第4回)

はじめに

来週に引き続き最新号よりも1号分遅いものからピックアップを行いました。今回の記事は7/30号からピックアップしてきました。なお、本日は軽めな内容です。

 

エアコンに関する世界的問題

世界でエアコンが必要な地域に住んでいる人は28億人といわれています。しかし、現時点でもその28億人のうちたった8%の人々しかエアコンを持っていないと推計されています。ただ日本や米国といった先進国は例外的に90%ものエアコン保有率になっています。

 

これは単にクーラーを持つもの持たざるものという経済的な話では終わりません。クーラーのない状況では、身体の機能が低下して臓器不全などを起こすことがあり、最悪の場合死に至る可能性があります。(もちろん、熱中症などのために仕事の生産性が低下することも経済的な問題の一つではありますが。)

 

各国もこの普及率の低さに目をつむっているわけではありません。国は経済発展を誘引して国民がクーラーを買うことができるほど豊かにし、さらに豊かになりきっていない人のために公共な空間のクーラーの設置を行っています。

 

しかしこうなるとまた一つの問題が発生します。電力供給の問題です。国際エネルギー機関(IEA)によるとクーラーの電気使用量が2050年には今日中国が消費する電力と同じ程度になるのです。すなわち、クーラーの普及が電力需要を急増させているんですね。

 

それ以外にもクーラーはその冷媒として代替フロン(ハイドロフルオロカーボン)を使っているという問題があります。これらのガスはフロンガスと同様太陽の熱を地球から逃さないようにし、地球温暖化を一層進めます。

 

このようにクーラー一つとっても問題はいろいろなところから浮上しています。その中でも真っ先に解決できると見込まれているのはフロンの問題です。すでにモントリオール議定書の締約国はその改正版「キガリ改正」で代替フロンの廃止を段階的に規制することを決めています。クーラーの設置も重要ですが、それと同時に環境への配慮も行っていかなければなりませんね。

 

(参考リンク)

https://www.env.go.jp/press/y0615-06/mat02.pdf

(モントリオール議定書キガリ改正を踏まえた今後のHFC規制のあり方について by 環境省)

http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/seizou/kagaku/pdf/005_07_00.pdf

(モントリオール議定書キガリ改正への対応と最近の動向について by 環境省)

 

さいごに

今日でテストが終了しました。

レポート2本を来週の水曜までに提出し終われば僕も晴れて夏休みです。

 

それでは。

 

翌日の投稿:

hanoian.hatenablog.com

 

昨日の投稿:

hanoian.hatenablog.com