おりじゅのブログ

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北岡伸一 『自民党-政権党の38年-』を読んで。

講義の課題レポート本の感想を書こうとすると、あまりよい言葉が出てこない気がしますが、後で振り返るときのためにちょっとした記録をつけておこうと思い感想を書くことにします。今回読んだ本は『自民党-政権党の38年-』(中公文庫)でした。ちなみに、政治学Ⅱの中間レポートで本書が指定されました。

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自民党―政権党の38年 (中公文庫)

自民党―政権党の38年 (中公文庫)

 

 

タイトルは「自民党」でテーマももちろんその通りなのですが、本書は日本における政党の誕生から細川内閣による自民党単独政権の終焉までに焦点を当てているため(1995年に出版)、最近の自民党の理解にはあまり役に立たない可能性があります。とはいえ、党内派閥のダイナミクスであったり、鳩山から宮沢までの首相の人柄やとった政策、当時の情勢などを手軽に把握できるという意味では有用ではあります。自民党が自主憲法制定を党是に掲げた背景事情が個人的に最も興味深かったところでした。

 

無論、ロッキード疑獄、四十日抗争、佐川急便事件といった当時の政治スキャンダルにまつわるキーワードが頻出するので多少の前提知識は必要になりそうです。自分は1年前期の政治学入門である程度そういった語句を頭にたたき込んだおかげで、本書で首相の移り変わりの流れをスムーズにつかむことができました。

 

残念なことに本書では、派閥の動きを説明するために首相や内閣改造の度に何度も○○派の議員が何名、××派の議員が何名・・・としつこく書かれるので全部理解しようとすると頭がこんがらがります笑。また、どの派閥とどの派閥の仲がよかったのかがいまいちわかりずらかったように感じました。とはいえ、人間の仲は派閥だけでは割り切れないところもあるのでしょうがないところではあるのですけれども。

 

さいごに

学期末周辺では90年代から近ごろの自民党に焦点を当てた書籍を読む予定です。その本が、大学受験の際にお世話になった先生が読むよう勧めてくださった本と同じで内心びっくりしたのはここだけの話です・・・。

 

それでは。