おりじゅのブログ

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E・H・カー 『危機の二十年』を読んで (3/4)

今回は『危機の二十年』(岩波書店)の第三部(7~9章)についての感想を書こうと思います。最後にこのレビューをしたのが1カ月半前のことです。今日と近日中にブックレビューをして次の本へと移行したいですね。

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感想

今回の部分は政治、権力、そして道義というパートなのですが、今回のパートはこれまでで最も難解なものでした。特に道義の章に関する部分は特筆して難しかったです。

 

前半部分の政治と権力に関しては、現代の国際規模の政治を想像すればカーの主張する点について理解することができるかと思います(100年近くたっても同じ理論が通用することに驚きですが)。他の国々よりも強く、そしてそれらを従わせるためには軍事力が重要な役割を果たしていることがよく分かりました。経済にせよ意見を通せる力にせよ、実力をちらつかせないとマウンティングできないのはあまり聞きたくなかった話かもしれません。

 

道義についてですが、ここでは国家という擬制された存在が道義(一種の規範的なもの)に従う必要があるかという点について論じられていました。自分の理解力の問題で理解できない部分もいくらかありましたが、擬制的な存在の道議に反する行為の是非や人が国家や組織と行った架空の人格に対する希望といった感情を持つことなど、興味深い点がいくつか散見されました。

 

さいごに

次回のチャプターは法と変革というタイトルなのですが、どんな展開を見せてくれるのでしょうか。

 

それでは。

 

翌日の投稿:

 

昨日の投稿: 

hanoian.hatenablog.com