おりじゅのブログ

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グレタさんのファーストクラス利用について。

昨日ぼんやりとSNSを眺めていたら下に貼ったようなニュースが出ていました。環境活動家で有名なグレタさんが、満員電車(汽車?)の中帰路に着いていると言いつつ、実はフランクフルト以降の行程ではファーストクラスを利用していたそうですね。(国営であるものの)一企業のドイツ国鉄が、一有名人の乗車記録を明るみにしてしまうことの問題点はさておいて、今回のニュースには2つの見方があるのではないかなと思いました。

 

ソース:

www.afpbb.com

 

問題のツイート:

 

1つはファーストクラスの立ち位置という視点です。ドイツに限った話ではありませんが、ヨーロッパの一般的な鉄道はファースト・セカンドクラスというふうに種別されています。さらに、両クラスの差異については、日本でいうところの特急列車の普通車とグリーン車の差よりも小さいということができ、客層と混雑具合が違うくらいだと思います。彼女(+同行メンバー?)は電車での移動を必然的に強いているため、混雑度が低く、座席の指定も容易なファーストクラスを選択肢に入れるのも無理はありません。したがって、一等車を利用していたことは、彼女を批判する理由にならないのではないかと思います(僕自身、ヨーロッパの鉄道旅行は2月に体験しているので、興味のある方は”旅行”カテゴリからチェックしてみてください)。日本ではその差を理解せずに一等車の利用していることについて斜め上の批判をしていた人が目立ちました。

 

以上のようにグレタさんを少し擁護してみたのですが、それでもすべての批判には応えられないでしょう。あえてプラスの料金を支払ってまで着席可能性の高い座席を取っておきながら、混雑していることが見込まれる鉄道の写真をあげてしまうことは、不誠実と評価されてもおかしくないからです。(ここからは完全に偏見ですが)一部活動家の方は支援者を獲得する等の目的のため、自分が頑張っているところを他人に見せがちです。彼女自身かその周りの人間のどちらが原因かは分かりませんが、もう少しプロモーションの仕方に注意すべきだったのではないでしょうか。

 

さいごに

世界を股にかけて環境運動を行う彼女のことは尊敬していますが、飛行機を使わないためにヨットで大西洋を横断したり、ヨーロッパ圏を鉄道で移動するのはさすがに同意できないところがあります。短距離の移動ならともかく長距離の移動ともなれば、数倍の早さで移動できる飛行機に圧倒的に利があります。

 

意志を貫徹する強さや時間の価値は人それぞれですので、この件に関する批判は決して収まらない気がします。自分も移動手段の時代的逆行を始める前に、移動手段そのもののエネルギー源の改善・改革を推進するべきだと思ってしまうんですよね。EUの先進国諸国は比較的化石燃料を使わずに電力を生み出すことができているので、ひとまず鉄道をはじめとする様々な交通機関の電動化を推進していくことの方が現実的かなと。

 

グレタさんが出席したCOP25では政府機関の声明にあわせて、数多くの民間企業や投資機関も今後の環境問題に関する宣言を出しているようです。グレタさんの活動に注目しつつ、そのような先進的な取り組みを行う企業・団体についても注目していく価値がありそうです。

 

それでは。