おりじゅのブログ

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サプサン号に乗車してサンクトペテルブルグに向かいます(2020・春のヨーロッパツアー⑬)

本日から旅行は3日目に入ります。ロシア旅行ではモスクワの他にサンクトペテルブルグにも訪問してみたいと考えており、日帰りでの訪問をすることにしていました。早朝に高速列車でモスクワを発ち、帰りは飛行機で帰ってくるという弾丸ツアーです。こうすることで、重い荷物を抱えたり預けたりすることなくサンクトペテルブルグを敢行することができました。

 

行きはサプサン号というロシア版新幹線を利用します。モスクワメトロは日本の地下鉄と同じくらい朝早くから鉄道が運行しているので、駅までは地下鉄を利用するつもりでしたが、やや寝坊したのでタクシーを利用しました・・・。レニングラーツキー駅の正面入り口まで連れて行ってもらいました。駅舎はヨーロッパのそれにも引けを取らない迫力です。

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道路を挟んで向かい側にはカザンスキー駅が見えます。あちらは主にシベリアやカザフスタン、タジキスタンに向かう列車が発車しています。モスクワ全体で9つのターミナル駅が存在するので、モスクワからの鉄道旅行は注意が必要です。

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駅に到着したのは朝の6時20分ごろでした。出発まで30分あるので目的地に着いてからのための飲み物を予め購入し、セキュリティチェックを受けてホームに入ります。セキュリティの度合いは日本の飛行機の国内線レベルでしょうか。混雑していなかったので5分もしないうちにホームに入れました。

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駅舎は頭端式ホーム。各号車のドアには検察の人らしき制服を着た人が立っています。厚手のコートとモコモコのニット帽を被っているのがいかにもロシアらしいです。乗車時にはEチケットの他にパスポートの提示を求められるのでお忘れなく。

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車両はドイツ・シーメンスのICE3をベースにした車両ですので、昨年のヨーロッパ鉄道旅行が思い出されます。奥のホームには1本後のサプサン号も入線していました。

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エコノミークラスは下の写真のようになっています。半分が進行方向を向いていて、残りの半分が真逆の方向を向いています。自分の体格的にはこちらの席に座っても十分良かったのですが・・・。

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食事のサービスだけならビジネスクラスでも可能ですが、今回はせっかくなので一番良いファーストクラスの座席を確保しました。エコノミークラス4席相当のスペースを独り占めできる座席です。

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座席はドイツのレカロ製。東北新幹線のグランクラス(グリーン車のさらに1ランク上)の座席を手がけている会社でもあります。

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もちろん電動リクライニング

各座席の脇にはモニターが備え付けられていて、マップやニュース、音楽などが充実しています。英語での利用が可能でしたが、12時間のフライトでもフライトマップしか見ないような自分はあまり使いませんでした。

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座席に着いて荷物を置くと、すぐにアテンダントさんからアメニティポーチとブランケットならびにスリッパを頂き、食事の内容とタイミングを聞かれます(僕はオムレツの朝食を出発直後にお願いしましたが、別の方は到着30分前にリクエストされていました)。モニターやら座席やらを試していたらあっという間にサプサン号は出発していました。出発してすぐに飲み物を頂きます。飲み物のチョイスとして朝からウォッカやワインを頼むことができましたが(飲み物のカートに搭載されています)、これから先の観光が楽しみなので今回は飲みません笑。

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サプサン号は時間帯に応じて提供する食事が変化します。僕の場合はもちろん朝食のメニューです。左手前の料理は何が何だか分かりませんでしたが、イクラがロシア料理でどう使われているかを知るのに参考になりました。味はどれも普通で温度も暖かいと冷たいの中間くらい(要するに微妙)ですが、非日常である空間であることは間違いありません。それに、アテンダントさんがテーブルクロスをわざわざ敷いてくれたり、食事中の飲み物について慣れないであろう英語で尋ねてくださるなど、ソフト面での満足感が非常に高かったのでトータルで見れば満足いく食事だったと思います。

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食後にはケーキとコーヒーがついてきました。ジャムはまだ使うと思われて残されているようですね(お茶にジャムを入れるのは考えられますが、コーヒーにジャムは組み合わせとして良いのでしょうか・・・?)。

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サプサン号の道中の停車駅は5駅とそこまで多くありませんでしたが、途中駅からファーストクラスに乗車してこられる方がおられたので、少なからず需要があるのかもしれません。

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正直どの途中駅も同じように見えてしまう・・・

列車は快調に走行しており、各座席はプライベート感が高いので気ままに移動を楽しむことができます。

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余裕の2-1配列

見苦しいですが座席を全開に倒すとこんな感じでライフラットになります。

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車窓から見える景色には凍った湖も見えます。流氷さえ見たことがない自分には新鮮な経験です。なお、モスクワはここまで寒くなかったので川は凍っていませんでした。

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名残惜しいことですが、出発してから約4時間で終点のモスクワ駅に到着します(サンクトペテルブルグのモスクワ駅、というややこしい名前です)。何のストレスもなくサンクトペテルブルグに到着しました。

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奥にconference compartmentがちらっと見えます
さいごに

ちなみに寝台特急を選ばなかった理由ですが、到着時間が1時間しか変わらなかったこと、訪問予定の教会などがブランチの時間くらいにならないとオープンしないことがあげられます。ご自身のスケジュールや滞在目的に最適な移動手段を選ぶと良いかなと思います。

 

それでは。