宇宙飛行士記念博物館を訪問してきました (2020・春のヨーロッパツアー⑫)
イズマイロフにてお土産を購入した後は、環状線に乗車して次なる博物館を目指すことにします。市場の最寄り駅からBotanicheskiyという駅まで乗車し、地下鉄に乗り換えてVDNKh(”ソ連邦国民経済成果展示場”の略称)という所まで向かいました。
この路線、比較的最近に完成したようで日本のメディアでも取り上げられていたようですね。そのせいか、沿線周辺の開発はまだまだ発展途上という感じでしたが。
この先に全ロシア博覧センターという、旧ソ連の国々のパビリオンないしアンテナショップがあり、そこまでの道の人通りは大変賑やかでした。一種のテーマパークのようなものかもしれません。既に陽が沈みかけている時間帯だったのと、それなりの距離を歩くことになるので今回の訪問ではスルーしましたが、ロシアの周囲の国々にも興味を持たれているなら訪れる価値は十分あるでしょう。
今回は、「宇宙征服者のオベリスク」のモニュメントが目印の、宇宙飛行士記念博物館を訪問します。オーディオガイド(英語)も借りるなど、少し気合いを入れての訪問です。
博物館は奥に行けば行くほど展示量が拡大していく構造をしており、入ってすぐのエリアには宇宙開発初期の人工衛星の模型や、宇宙服などが展示されています。展示されている人工衛星の解説を聞くと、初めて宇宙空間に飛んだ人工衛星、初めて第二宇宙速度(地球の重力に逆らうことができ、地球の周回から抜け出すことができる速さ)に達した人工衛星といった具合に、改めてソ連・ロシアの宇宙技術の高さを感じることができます。実際、今もISSに人を送り込んでいるのはロシア製のロケットですもんね・・・。
記念撮影用?のモニュメント。
こちらは宇宙ステーションか何かにドッキングしていた実験棟。名前が思い出せません・・・。
中の再現性はそれなり、といった程度。
こちらはルナホート1号の模型。1970年、月面に初めて降り立ったロボットだそうな(日本とはレベルが違いますね・・・)。
模型がほとんどを占めている博物館ですが(性質上しょうが無い)、こちらのソユーズ37号の宇宙船は本物でした。表面の焦げ具合や剥げ具合など、大気圏突入の際の衝撃がよく分かります。
内部はアナログ機器でびっしり埋められており、その下に宇宙飛行士が足を入れて帰還するようですね。
展示終盤はロシアだけではなく、アメリカのロケットなどの模型も展示されていました。
さいごに
これで日本とソ連の宇宙博物館を見ることができたので、NASAのミュージアムもいつか行ってみたいですね・・・。
それでは。