橋本寿郎 『戦後の日本経済』を読んで
今日読んだ本は『戦後の日本経済』という本。
この本は題名の通り戦後の日本の経済について解説する本です。90年代に書かれた本なので最近の経済ニュースについては扱っていませんでした。
本の構成としては初めに今日の日本経済、それから終戦直後の日本経済、そして高度成長期の日本経済という流れになっています。
感想
この本からは大変経済と政治のつながりが強いことを学ばさせていただきました。大学の政治学入門で使っていた『戦後政治史』という新書があるのですが、その本で勉強していた単語がこちらの方でもたびたび見ることができました。「総評」や「保守合同」、「椎名推定」いった単語を知っていたことで、この本は大変読みやすかったと思います。
しかし、経済学を学んでいないと分からなさそうな単語が出てきたのもまた事実です。
例えば、
などです。この辺の単語はこの本を読んでもあまりしっくりこなかったので、辞書でその意味を調べておくことにします。
内容としては、終戦後の経済の部分は主に財閥解体の話を、高度成長の部分は主に企業が行った工夫と政府の役割を解説していたかと思います。ただ、一つ残念なことにこの本が書かれた年が年であるため、少子高齢化に付随する経済面の問題はほとんどあげられていませんでした。社会福祉に関する問題などが現在生じていますが、それについては触れられていませんでしたね。
さいごに
昔の日本経済はどのようなものであったのかを概観するのであれば、この本は最適なものの1つに入るでしょう。現代の経済の問題まで分かるかといえば微妙なのですが。
それでは。
翌日の投稿:
昨日の投稿: